創立百二十九周年記念日特別講演

2003年１１月　２１日

朝日高校における特別講演より

東京工業大学原子炉工学研究所助教授
井頭政之
（昭和四十五年卒）

本HPは同窓誌「烏城」用の原稿を
許可を得て掲載しています。

一　はじめに
　二〇〇二年度仁科記念賞を受賞したことがきっかけで、栄誉ある創立記念日特別講演を依頼されました。若者の理科離れが叫ばれて久しい今日、私の講演によって少しでも朝日高生が科学に興味を持ってくれればと期待し、ありがたくお引き受けしました。
　朝日高卒業以来ずっと東工大で過ごし、人生経験が豊富でない私が人との出会いや人生を語っても、さほど生徒に訴えることはできないだろう。そう考えて、自己紹介などは最小限にとどめ、朝日高（岡山中）が生んだ大物理学者・仁科芳雄博士を紹介し、仁科記念賞受賞対象となった私たちの研究に関連して「宇宙元素合成と中性子捕獲反応」を説明し、科学に対して夢や憧れを少しでも持ってもらうことを狙いました。また、受験を控えた生徒に関連深い事として最近の国立大学の動きを紹介し、最後にグローバル化時代を大いに活躍してもらうため、「英語のススメ」を説くこととしました。

★　自己紹介：学生時代から現在まで

★　仁科博士と仁科賞

★　宇宙元素合成と中性子捕獲反応

★　国立大学の動きと英語のススメ