再現修学旅行 2022 高知 【赤鶴紀行】
※ 軽快な赤鶴節をお楽しみください。
5月18日(水)
心配された天気も今日/明日は崩れる心配がないとのこと
誰かが持っているのかな
9時15分頃、タクシーでガルバンゾを拾って岡山駅西口へ
701や門番からすでにメールが入ってきている
また、焼津のミンコのお兄ちゃんからも電話で集合場所の確認が
3年ぶりの修学旅行再現企画、わくわくする
当初は20名以上の参加表明もあったが
やはりコロナ下のこともあり最終的には15名の参加
東京から門番、一厘堂、長●康●、セブ島帰り(実際は埼玉)
静岡から昆虫博士の田●恒●、焼津のミンコ
兵庫から701、小●法●、広島から土●章●
岡山から光●憲●、神●明●、山●芳●、と私、赤鶴
女子はモン(守●明●)、ガルバンゾ(北●啓●)
女子6名は前回の長浜・彦根ツアーと同じメンバー
西口のバスターミナルに下電バスが入ってきた
淡路島へ行ったときより一回り小さい19人乗りのバス
運転手とガイドさんと早速あいさつを交わし、簡単な打合せをして
皆の到着を待ちます
三々五々、集まってきます
コロコロのトランクに差入れの駄菓子を詰めた大きな袋を持った
お義姉さんを従えて登場したミンコがなんと言っても圧巻
後で判明したのは皆にと差入れのおはぎや羊羹、日本酒
それに駄菓子の詰め合わせ20人分と言うことで大荷物となり
お義姉さんが持ってくれたとのこと
大方のメンバーと3年ぶりの対面と言うこともあり
自然と気分が高揚してくる
集合時間の10時、無事に参加者全員が集合しバスに乗り込む
ガイドの葛●さん
この企画で最初にガイドさんつきの貸切バスで
バスが動いている間中しゃべり続けて、強烈な印象を与えてくれた
鹿児島のバスガイドさん(熊本旅行時)に負けず劣らず、しっかりしゃべってくれる
おかげで3年ぶりに会ったというのに互いに話をするのは
しばらく、お預け状態
岡山ICから高速に乗り山陽道、瀬戸中央道:瀬戸大橋
高松道、松山道(チョンノ間)、徳島道(チョンノ間)
トンネルばかりの高知道とつなぎ2時間弱で高知南国IC到着
高知での第1訪問先は、この企画では、ほぼ定石となった1日目の昼食会場へ
快晴のなか、湿度がないので日陰に入ると涼しくて気持ちいい
なんとかホテルの食堂、毎度のことではあるが豪華なランチ
早速、ビールを頼むもなかなか出てこない
生ビールの樽をまだつないでいなかったのかな
まぁ、そんなビールもでてきて久しぶりの集団での食事
衝立こそあったが黙食とは、ほどとおく3年ぶりの旧交を温める
食後は高知市街地とは反対の室戸方面(東)に向かい
赤岡町にある江戸時代の絵師金蔵、略して絵金の収蔵展示館
「絵金蔵」へ
ちょっとおどろおどろした極彩色の屏風絵の世界へ
ほんものの絵金の屏風絵は今でも年に1回、ろうそくの明かりで
通りや神社仏閣等で展示されるとのこと
絵金蔵を後にして一路、高知市内へ
高知では南海トラフの津波対策として高速道路網の整備がされており
なぜかというと高い建築物の少ない地域では高速道路そのものが
避難所の役割を担うとのことで整備されているとのことだった
駅前の龍馬・中岡慎太郎、武市半平太の大きな像や
大手前通り、かの有名なはりまや橋をバスの窓から眺めるだけで
高知城へ到着
足に不安のある小●とミンコは一歩も場内に入ることなく
駐車場から一目散に喫茶店を探索することに
のこりの13名はガイドさんに連れられて高知城の天守を目指す
3年前の安土城や彦根城に比べると
登りやすく、高さもそれほどでもなく疲れないはず
でも、やはり城の石段は段差もあり石の大きさも不揃いだったり
それなりに負荷はかかってくる
それでも何度か角を曲がっているうちに天守下にたどり着いた
天守の入り口前で集合写真
一厘堂が期待通りのアクションを披露してくれて
城登に疲れた皆の顔に笑みを浮かべさせてくれた
天守に入り、1階は気持ちのよい広間と縁
問題は天守内の階段、現存天守だけに
階段は昔のまま
階段というよりはハシゴに近い角度と
一段一段が大きい、おまけに一段の幅も狭く
注意して登る必要が
しかしたどり着いた最上階は四方に高知の市街地を見下ろし
吹く風が気持ちいい、しばらく休んだ後
登るよりハードな下り、一歩一歩に気をつけて降りる
登りとは異なるルートで天守から下る
途中、居合わせた旅行客の方にシャッターを切ってもらい記念写真
行きは大手門から入らなかったので
帰りは大手門をくぐって駐車場へ
大手門を出てから仰ぐ天守はかっこいい
やはり高知城は大手門の外からのアングルが一番
駐車所にはミンコと小●が
いい喫茶店があったようでご機嫌な時間を過ごせたようだ
さぁ、あとは今夜の宿へ向かうのみ
宿は高知市内でも有数の旅館「城西館」
龍馬の生家から100Mほど西の並びにある
おもったより多くの宿泊客があるようだ
が、貸切バスで来たのは我々のみとのこと
部屋は2名1室利用
広い部屋で、窓からは高知城を臨むことができる
早速、大浴場へ
高知市内と言うことでお湯は水道水のようだ
でも、やはり気持ちいい
露天風呂付の大浴場、露天は我々の貸切みたいだった
6時から宴会、恒例の席決めのくじ引きをしたら
なんと女子6名のうち5名が固まって座ることに
公正なるくじ引きだったのに驚き
食事に先立って、鰹のたたきの実演を見せてくれると
宴会場の近くに実演場があった
藁をくべるとすごい炎が上がって、その炎の中に
串に刺した鰹の切り身をかざして炙っていく
結構、迫力がある
会場に戻ると刺身の盛り合わせと
先ほど焼いた鰹のたたきを持った大皿がならぶ
高知名物「皿鉢料理」は内容に限らず
大皿に盛り合わせた料理全般を称するとのこと
だから刺身を盛った皿も鰹のたたきを盛った皿も
ともに皿鉢料理とのこと
相変わらず品数が多く、とても食べきれる量ではない
この旅行の2日間で
平生の1年分にも匹敵する豪華な料理が出てくるような気がする
3年ぶり、あわせて古希を迎えたということで
全員がひとりずつ近況を報告していった
途中、一厘堂と約束していたという朝日高の同期生
高知で医師をしている吉●くんが登場してあいさつをしてくれた
門番などは同じクラスになったことがあったらしいが
「覚えがない」となどにべもないことを言っていた
それなのに高知の名産で今が時期という「小夏」という柑橘類を2箱
差し入れてくれた、ちゃんと小分けできるよう人数分の袋まで用意して
高知の魅力の一端を皆に知ってもらいとの気持ちもいただきました
料理のデザートにもでてきた、柑橘類で夏みかんみたいに酸っぱいのかと思ったら
白い皮をつけたまま食べるとさっぱりとした甘みがあり食べやすかった
その後、一厘堂は吉●くんと連れだって高知の夜へと消えていった
食事の後、私の部屋で2次会を
部屋は広く14名、あとから一厘堂も加わって
15名が一堂に会しても十分に余裕がある
さんざん食べて、もう食べられないと言いながら
ミンコがご飯とあんこを別々に持ってきて
この場でご飯をあんこで包んで、おはぎにしてくれたら
みんな手を伸ばして食べていた、あわせて手作り羊羹も
また焼津の有名な日本酒も持ってきてくれていた
ワインも宴会場から持ってきていたし
缶ビールも自販機で買ってきていた
が、あまり酒量が上がる年齢ではなくなったかな
しかし、話は尽きない
皆で集まって、こんな雰囲気でしゃべるなんて
ほんとうに3年ぶり
コロナが流行して以来、はじめてのこと
ワイワイ、ガヤガヤ楽しい時間が経っていって
11時前には解散
5月19日(木)
6時前に目が覚めた
今日も天気はいいみたい
朝風呂を浴びに大浴場へ向かう
大浴場は昨夜とは男女が入れ替わっており
今朝の風呂はあまり景色がよくない
のんびり大浴場に浸かっていると
びっくり、手首から足首までびっしりの
総入れ墨の男が二人
目の前を横切って、奥の露天風呂に入っていった
思わず目が点になり、早々に上がる
こんな入れ墨は何十年ぶり、ほんと!
学生時代は銭湯でも見かけたことがあったが
朝食会場に行くと
その入れ墨を入れた客もおり
なんと席が隣、しかも20名くらいの団体
一流旅館と思っていたが
とんだ巡り合わせに唖然としてしまった
まぁ、昨夜のうちからわかっていなかったのは
よかったのかな
昨夜の飲み代を精算
男性2000円、女性500円
バスに乗り込んで第1の予定地
桂浜の崖上にある坂本龍馬記念館へ
2日目と言うこともあってガイドさんとも打ち解けてきたようで
一厘堂のダジャレ光線にとんちバズーカー
それをがっちり受け止めたガイドさんとのバトルが繰り広げられた
龍馬記念館では本物の修学旅行生とバッティング
京都からの高校生かな、修学旅行に来られてよかったね
コロナ以来の中学生や高校生など
学校行事がどんどん中止になったり縮小されたりと
大変な学校生活がつづいているから
我々にしても中学校の修学旅行をベースとして
この年になっても集まってバス旅行ができているのだから
彼らにも、そういう思い出を作ってもらいたいもの
この資料館から太平洋を望むことができ
ああ、地球は丸いと水平線を眺めて実感ができる
瀬戸内海では水平線なんて感覚はないから
さすが太平洋
桂浜へは一厘堂とセブ島帰りが降りていった
私も桂浜が見下ろせる場所まで降りていったが
それ以上行くと帰ってくるのが大変なのでそれ以上はいけなかったが
二人は龍馬像からさらに下の浜辺まで降りていったようだ
集合時間までのテンカウントがなり始めた頃
一厘堂がギリギリで帰ってきた
セブ島帰りは運動をしているようで、余裕で帰ってきていた
浦戸湾にかかる浦戸大橋を渡って
昼食会場「かつお船」へ
昼食には早いが修学旅行生と食事時間がバッティングするとのことで
コロナ感染対策の一環年として時間をずらすために
はやい昼食となった
まずはお土産を、高知県内の大方のお土産を扱っているようで
銘菓「土佐日記」をはじめ、鰹節や芋けんぴ、海苔、柚ポンなど
各自それぞれに購入
そうこうしていると食事の時間
食事の前にまず渡されたのは串に刺された鰹の切り身
結構、大きくて分厚い
それを各自持って店員さんに指定された位置について
腕を伸ばして鰹を一定の位置でかざす
そこで藁に火がつけられ、大きな炎が上がるなかで
「はい、そのまま、動かさない」という号令に従ってじっとかざす
「はい、今です」の合図で鰹を反転させてさらに炙る
「はい、いいですよ」のかけ声でその場を離れると
鰹の切り身はりっぱな鰹のたたきになっていた
それを職人さんのところへ持って行くと、切って渡してくれる
それを持ってテーブルに
自分で焼いた鰹のたたきは、藁のけぶった匂いがして
昨日、旅館で食べたたたきより美味しく感じたのは私だけ
ビールとともに美味しくいただいて
いざ、出発というところでミンコがいない
あれー、と思っていたらアイスクリームを食べていた
今までなら、そのままバスに乗り込んでOKだったが
コロナ下では車中の飲食は原則禁止なので食べ終わるまで乗れない
皆、ミンコがアイスクリームを食べ終わるのを待つことに
次は牧野富太郎植物園と竹林寺
牧野富太郎は高知県出身で小学校中退ながら理学博士となり
生涯1500種以上の植物に命名した日本植物学の権威
園内にはデザイン性に優れた木造建築があったり
園内には植物が一杯、普通なら気にもとめないような草木の一本一本に
名札がついており植わっている植物全てが展示物と言うことになる
しかし園内は広い上にアップダウンもあり
足に負担がかかるとつらい小●とミンコのために
なるべく階段を使わないルートを選んだりしたけれど
どうしても何カ所かは階段の上り下りがある
でも日陰のオープンカフェもあったりするので休憩をする場所はちゃんとある
広い園内を三々五々、散策をした後に集合
すぐ向かいにある四国八十八箇寺第三十一番札所 五台山 竹林寺
いきなり階段、30段余りだけ上ったら休憩する場所があるとのガイドさんの言葉で
小●とミンコも頑張って登った
そこには山門があって、ちょうど新郎新婦が写真撮影をしていた
小指と小指を赤い糸で結んで写真に収まっていた
植物園でも違う新郎新婦が写真を撮っていたのから、いい日だったのかな
山門から本堂に向かう階段が左右にうっそうとした木々がならび
雰囲気のある風景を作っていた
時代劇の撮影をしてもいいかもと思える情景だった
階段を上ったところに五重塔、右に行けば文殊菩薩をまつった本堂がある
本堂は茅葺きの大屋根で、吹き替えだけで1億円かかるとか
五重塔の脇にあった一つだけ願を掛けることができるという
小さなお堂に皆で手を合わせバスへと戻る
あとは南国ICへ向かう途中にある
西島園芸団地を訪れるのみ
細い道をくねくね行った先に目印のスイカを模したトイレが見えてきた
大きな温室が立ち並び、一年中スイカやメロンが食べられるという
なかを案内されると「あー、夏ってこんな感じだったよな」と
思い起こされるようなムーとした暑さを体感
温室ごとに時期をずらして育成しているとのこと
さてお皿とフォークそれとスイカとメロンを1切れずつ受け取って
それぞれテーブルについて早速食べることに
スイカを先に食べて、後からメロンを食べると
両方のおいしさを堪能できると教えられ、その通りに食す
うーん、美味しいね
さー、これで今回の旅行に予定された行程は終了
あとは高速に乗って一路、岡山駅へ
高知道はトンネルが多い、下りが19で上りが22?だったかな
それぞれトンネルの入り口には、そのトンネルが何番目かを表す
1/19とか1/22などの表示がある
その表示パネルには絵が描かれたおり、下りには太平洋を泳ぐ鯨の絵
上りは愛媛の特産、ミカンの絵が描かれている
しかも、そのミカンは青から緑、黄色、橙色とだんだんと熟していくように
高知から愛媛に向かうに従って色を変えて描かれていた
トンネルを抜けると愛媛県そしてすぐに香川県に
太平洋の景色から瀬戸内海の景色へ、やっぱり全然ちがう
それぞれに素晴らしいものだけれど、瀬戸内海を見るとホッとする
瀬戸大橋の途中にある与島SAで休憩
ここへ降りたのは20年以上ぶりかな
開通の頃は、ここに降りるだけで何時間も待ちが出ていた
何年かして、そんな混雑が終息したあと立ち寄ったような
ここでバスガイドさんとバスを入れて最後の集合写真
その後、順調に走って
予定より早い、18時頃岡山駅西口バスターミナルに到着
3年ぶりの再現修学旅行企画第5弾 高知の旅も無事に終了しました
また、来年集えるといいな
例によって例のごとく
長々しい文章にお付き合いいただきありがとうございました
-完-