朝日高等学校45年卒業生有志の皆様 (2007年6月10日レターより)
皆様本当にありがとうございました。
2007年5月25日に朝日高校新校舎への作品設置を終えました。
このような機会を与えてくださいましたこと、心より感謝いたしております。
お寄せいただきましたご寄付は作品設置の経費とさせていただきました。
記念とお礼の意味を込め、作品の写真を送らせていただきます。
(写真)
この作品は1992年に製作しドイツ、ヴァイプリンゲン市の文化財建築での個展、
翌年リヒテンシュタイン、エッシェン市での個展で展示いたしました。
10数年の時を経てどうやあら一つの場所に落ち着くことが出来たようです。
製作のテーマは当時も「存在」についてであり。「間」(タイトルではmaを用いる)
について考察することで感じ取っていこうとする道筋です。
当時は幾何的な形態を主に用いており、この作品も矩形を一つの世界(空間)
と考え、幾つかの矩形を繋げたり、重ね合わせたりして作られたものです。
作品の本体はアルミニウムに紐(ロープ)を組み合わせ、部分的に彩色を施し
ています。
世界(空間、存在)の変化、多重性、虚と実やそれらの関係を感じようとしています。
作品は私にとって何らかの回答ではなく次への起点と考えています。
この製作でも存在についての新たな感覚、思考の道筋を感じ、現在に繋がる継続、
変化となっています。
設置させていただきましたこの作品、ご高覧戴けましたら幸いです。
今回の件で多大なるお力添え戴きました大西先生、美術の岡本先生マタアクリル
ケースの製作にご協力戴きました母校の先輩、北村製作所の北村正発様に心より
御礼申し上げます。
2007年6月10日 梶浦徳雄